第1289話 ■ドラマ不調

 今クールはドラマが軒並み不調らしい。かと言って他のバラエティなどの番組が好調な訳もなく、お笑いブームも下り坂、プロ野球中継の視聴率も下降の一途。総じてテレビを見る人が少なくなったような気がする。これが一過性のものかどうか、現時点で判断するのは難しいが、その代わりにみんなは何をしてるのか?。

 テレビ朝日で放送しているドラマ「下北サンデーズ」と「レガッタ」は不調により、放送を1回繰り上げて終了することになった。1回分の繰上げだから、脚本や撮影は当初の予定通り行って、編集の段階でうまく帳尻を合わせたのではないかと思う。私が知っている限り、不調によるドラマの打ち切りはトータス松本主演の「ギンザの恋」以来(当コラム:第698話参照)。「レガッタ」については端から興味がなく見ていないからコメントのしようがない。

 一方、「下北サンデーズ」を見ていたが、確かにインパクトに欠ける内容だった。出ている役者が上戸彩以外奮わなかった。そして何より小劇場役者の(中途半端な)サクセスストーリーという内容が受けなかった。劇団のメンバーを一人ずつ取り上げる毎回取るに足らないストーリー展開もつまんなかった(それでも個人的には小劇場ファンとして見ていたが)。きっと製作サイドは下北沢を聖地とした下北ブームまで期待しただろうが、こんな状態。

 結局このドラマを見て視聴者が何かを得ることがなかった。笑ったり、感動したり、ドキドキしたりといった要素がなかった。それに上戸彩起用での油断があったとも思う。

(秀)