第1302話 ■ノイズキャンセリング
- 2007.01.09
- コラム
先日、ノイズキャンセリング・ヘッドフォンを買った。今回はその使用レポートを書きたい。ソニーウォークマンのCMで街中のノイズが消え、オアシスの曲が流れるものがあったが、ノイズキャンセリング・ヘッドフォンとはまさにあのイメージで、周囲のノイズを打ち消すようにこれと逆位相の周波数を出してノイズを無くそうという仕組みのものだ。
私が買ったのはソニーのインナータイプのヘッドフォンだ。左右のフォンの外側部分に小さな穴が開いていてそれが集音マイクになっていて、これでノイズを聞き取り、逆位相の音を出す。加えて外からノイズが入りにくいように、密閉性の高い耳栓みたいな感じになっている。ノイズキャンセリングのスイッチをONにすると、聞こえないけど逆位相の音が出ているわけで、このため空気圧で軽く鼓膜が押される。密閉性が高いから余計にそう感じる。
音自体はそれほど良いという感じではなかった。鼓膜が押されているせいかもしれない。一方、ノイズキャンセリングの機能は思った以上に実感できた。家の中で使用したら、周りの生活音が一切消えた。通勤途中は駅での雑踏感が消え、自分が歩いている足音も聞こえなくなる。街が音もなく動き、自分は好みの音に集中できる具合だ。電車のガタンゴトンは音というよりも振動なのでこれ消えない。
ただ危険回避のため、人の声は聞きづらくなるが全くキャンセルすることはない。このため、車内アナウンスは聞きづらくなるが、耳障りでなくなるので個人的には嬉しい。できれば周りの耳障りな会話はシャットアウトして欲しい。周りのヘッドフォンからの音漏れのシャリシャリ音は残念ながらあまり緩和されなかった。願わくば音漏れをさせるような人こそ、この密閉性が高く、大音量にする必要のないノイズキャンセリング・ヘッドフォンを使用すべきだと思う。
気になるところは、やはり鼓膜が押される感じのところ。通常体験しない感覚のため違和感がある。普及にはもうちょっと値段が下がって5千円くらいになる必要があると思った。(私が買ったのは約8千円)
(秀)
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