第1334話 ■安倍総理に引導を!
- 2007.07.30
- コラム
予想通りの自民党大敗。それとこれも予想通りか、安倍総理は早々に続投を表明した。国民感情からするとこれは許せない。主権者の意思表示としての国政選挙でこれほどのノーという結果を受けたのだから、政権選択選挙であろうが、なかろうが、その最高責任者は自らの意思で責任を取るべきだ。
しかし、自民党はこの「参議院選挙は政権選択選挙ではない」という予防線発言によって自滅した。これにより反感を買って民社党に票が流れたこともあろうが、それ以上に有権者に、自民党が負けても政権は変わらないということを気づかせてしまった。この安心感により民社党に流れた票が相当あったと私は思っている。よって解散総選挙で与党が過半数をそうやすやす割り込むとは思えない。そのためにはまずは安倍総理が退陣し、別のリーダーで下で次の選挙に備えるべきである。このまま彼が居座ることは良い結果にならない。
一通り、主要な新聞の今日の社説を読んでみた。大体どこも同じで、自民党に対する批判と民社党への責任の重さを自覚させる内容である。これにいわゆる反体制派の新聞(朝日、毎日)となると安倍総理の責任問題について追及しているが、一方の保守系の新聞(読売・日経・産経)となると責任問題について言及していない。
もはや死に体となった安倍政権。次の世論調査では今回の居座りの影響でもっと支持率を下げ、20%を割り込んでしまうかも知れない。内閣改造といった小手先だけのごまかしで乗り切ることはできない。今なら顔を変えるだけで済むけれども、このまま放置すると自民との本体自体が立ち直れず、分裂につながるかも知れない。
安倍総理は危機感という感覚が壊れているとしか思えない。まったく美しくない。
(秀)
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