第1335話 ■プールの名前札

 暑中お見舞い申し上げます。

 夏休みが始まって、我が末娘は小学校のプールに通っている。そう言えば、私が小学生のときも学校のプール開放があった。今日はその話を書こうと思う。私の小学校のプール開放は学校の協力の下、保護者たちによって運営されていた。町区ごとにプール当番の保護者が期間中割り当てられ、監視にあたる。平日午後に前半と後半で各町区が割り当てられ、希望者はその時間にプールを利用できる。夏休みの前後半でこのプール利用の前後半は入れ替えられた。いずれも児童は自由参加である。

 プールを利用する者はプール利用のしおりに従って、かまぼこ板の名前札を用意しなくてはならない。そのかまぼこ板には学年クラス、氏名、連絡先を記入する。我が家では毎年これは父親の仕事だった。更衣を済ませた者はこのかまぼこ板を持ってプールに行き、これを当番の保護者に渡し、帰りにはこれを受け取って帰る。もし、このかまぼこ板が最後に当番の元に余ってしまったら、大変なことになる。特にこの名前札で出欠確認を取っていたわけではなく、単に安全確認の手段として機能していた。どうやらこのシステムは市内の他の学校でも同様であったことが家人の証言で確認されている。

 各家庭で日頃かまぼこ板はどう処理されているのだろうか?。たまたま我が家では常に数枚をキープしてあったが他の家庭ではどうだったのだろうか?。昔は畳の上にタンスを置くときなどに下にかまぼこ板をよく敷いたもんだ。さらに新聞紙で高さの微妙な調整をする。しかし、今となっては洋室が増えたためにかつての様にタンスの下に敷くかまぼこ板の出番もめっきり減ったことだろう。

 夏休みが始まるという時になると、このプールの名前札のためにかまぼこ板が必要になって、かまぼこを使った夕飯のおかずが登場するのだろうか?。兄弟がいると、かまぼこメニューが続くのか?。大変だなあ。

(秀)