第1393話 ■日々のコラムができるまで

 「さて、今日は何にしようか?」。きっと晩御飯のメニューを決めるような感じかもしれない。「何でも良いよ」と言っておきながら、出来上がったものに文句をつける。「何でも良い」は「何でも良い訳ではない」という意味だ。コラムを書く際に、夕飯のおかずと違うのは、毎回違うものを出さないといけないこと。それと、出来上がったら、有無も言わさず出しちゃう。「何でも良い訳ではない」など無視。

 何か材料があるか、冷蔵庫に相当する「ネタ帳」の覗いてみる。ずいぶん以前から残っているものもあれば、今使わないと腐ってしまう、旬のネタもある。なつかしネタは保存がきくから何かと嬉しい。中には途中までできているものやほとんど出来上がって、冷凍保存されている話が入っているときもある。しかし、基本的にネタ帳の冷蔵庫はスカスカなことが多い。そのままコラムに使えないものはブログに使われる。結局この日、すぐに使えそうなネタはなかった。

 実は夕べ、布団の中で「明日はこれを書こう」というネタを思いついた。けど、そばにそれを書き留めたり記録したりするツールがない。忘れないように、心の中で3度その言葉を繰り返し唱えたが、朝起きてみたら見事に忘れていた。一緒に思いついた食べたい晩御飯のメニューはしっかり覚えているのに、肝心のコラムのネタのことはすっかり忘れて思い出せない。3回ではなく、5回唱えれば良かったのか、それとも口に出して唱えてれば良かったのか?。しょうがないので、今晩からは枕元にネタ帳ファイルの入った、モバイル端末を置いて寝ることにしよう。ひょっとしたら、食べたくなった、ペンネのホワイトクリームがけを晩御飯で食べたら、そのとき忘れてしまったコラムのネタは思い出すかな?。

(秀)