第1419話 ■当世受験事情 ~高校編
受験シーズン本番。16日、我が長男が私立高校を受験してきた。いわゆる、滑り止めってやつだ。本命はまだこれからなのだが、初の受験とあって、多少は緊張していたようだ。そして、早いもので即日に採点がなされ、翌日には合否が発表される。しかもインターネットで、夜中17日になった途端に発表される。このコラムがメルマガとなって皆さんの手元に届いている頃には既に結果が分かっている。
受験から1日も待たずに合否が発表されるのは、当世のスピード感覚からしても、相当面白い。そしてインターネットでの発表も今風と言えば今風だ。このあたりは私立高校だからできることかもしれない。ただ会場で、緊張感の中、自分の受験番号を探し、歓喜の声を上げたり、仲間と抱き合うような喜びようはなさそうだ。
めでたく合格できたら、入学手続きだが、最近は私立高校の多くが、本命の公立高校の受験結果が出るまで、数万円の入学手付金を支払っておけば、正式な手続きを待ってくれるようになった。この入学手付金は入学する際は入学金に充当してくれて、入学を辞退した場合は返ってこない。延納手続きと呼ぶのだが、私の頃はこれがなかったために、即入学手続きでそれなりの金が必要だった。この辺は助かっている。
さて、息子の本命は県立高校だが、千葉県の場合、2回に分けて選抜が行われる。まず1回目が「特色ある入学者選抜」というもので、通称「特色化選抜」と呼ばれている。以前は推薦入学の枠だったものが、こうなった。学校ごとに独自の問題と選抜方法で合否の判定を行う。これがほぼ各校、入学予定定員の半分に設定されている。そして、2回目が一般入試である。
2度チャンスがあるわけで、1回目で合格すれば、2回目は受けないため、1回目の方が倍率が高くなる。同じ高校を2回受けることもできるが、倍率の高い、特色化選抜で落ちてしまうと、一般入試が不安になり、ランクを下げることもあるだろう。逆に、受かればラッキー、と特色化選抜にランクを上げて受験する人もいるだろう。
2年前の長女のときは気軽に考えていられたが、男の子ともなるとそうはいかない。代わってあげられるものなら、いっそそっちの方がお互い気が楽なのだが。これから先、約1ヶ月、我が家では緊張の1ヶ月となるだろう。
(秀)
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