第1439話 ■後方からの衝撃

 最近、会社の同僚が車を追突された。会社の車ではなく、個人の車だがバンパーからナンバープレートの周りまで衝撃を受けたらしい。人には特に影響はなかった。買ってから半年も経っていない新車で、新年早々、「今年は当たり年」と笑っているが、相当ショックを受けていた。

 「自動車の安全基準に後方から衝撃は含まれていない」という話を聞いた。確かに車のカタログを開いてみると、前方からの衝撃にはボディ構造でそれに対応している旨が書かれている。エアバッグもあるし、高級車にはサイドエアバッグというものまである。それに対して後方からの衝撃対応に関する記述は一切ない。

 後方からの衝撃に対し、セダンの場合はトランクが潰れることで、ある程度衝撃を吸収してくれる。しかし、後部座席ぎりぎりに後方の窓ガラスがあるようなコンパクト車では後方の衝撃が直接後部の搭乗者におよぶ。後ろ向きにスピードを出して走ることはなかろうが、高速道路などで大型トラックなどに追突されるケースは想定される。

 この話を聞いて以来、ニュースに出て来る高速道路での自動車事故の映像で大型トラックと乗用車、特にミニバンや小型車両のものが気になってきた。私も高速道路を走るような遠出の場合、ゆったりしたいので、5人でありながらも、3列目のシートまで使って乗っていた。逆に、そんなことでもしないと3列シートの意味がない。しかし、今後は2列目までに座ることにしよう。私にとっては冷凍ギョーザ事件以上にショッキングな話だ。

(秀)