第1468話 ■わいせつ事件報道

 某広告代理店の社員2名がクライアント接待の席で、同席していた女性2人のワインに睡眠薬を混ぜて、クライアントに「さあ、どうぞ」と言ったかどうだかは分からないが、わいせつ接待を持ちかけ、クライアントに怒られてしまう。せっかくだからということか、眠り込んだ女性に対して体に触るなどして、この広告代理店社員は準強制わいせつの罪で逮捕、起訴された。

 こんなニュースを数日前にネットで見たが、このニュースで私が気になる点は2つ。まず第1に、都市伝説か噂か、はたまた私の単なる思い込みなのかもしれないが、広告業界のようなところにはこのような話はたくさんあるのではないかと思う。たまたま事件となって今回明るみに出たが、そんなものは氷山の一角で、少なくとも今回逮捕された社員は同様の接待を繰り返していたと思う。第2にはもしクライアントがこのわいせつ接待を受けていたら、逮捕されていただろうか?。接待した方もされた側も、冷や汗をかいている人が相当いるのではなかろうか?。

 わいせつ事件報道でよく分からないのは、その犯罪の程度である。単なるやじうま根性かもしれないが、どこまでなのかが報道の文字で分からない。「乱暴」や「暴行」、「わいせつ行為」といった言葉での表現のことだ。暴行という文字では、傷害事件かもしれない。見出しには乱暴や暴行という文字を使っていて、記事の文面では強姦と表現しているケースもある。マスコミでは見出しの扱いに何らかのルールがあるのかもしれない。

 これは聞いた話だが、あのように記事になるような事件は暴行だろうが乱暴だろうが、男女の関係についての記載であれば、姦淫があったことが前提で、罪状は強姦か準強姦とのことらしい。まあ、冒頭の広告代理店の事件はそこまではいかなかったようだが。

(秀)