第1564話 ■教育委員会不正事件
- 2008.09.03
- コラム
大分県での教職員の昇進と採用に関する不正事件について。いよいよ新学期が始まった(このネタは本来9月1日リリースの予定だった)。ある者は贈収賄で起訴され、懲戒免職。またあるものは採用の取り消しとして、教壇を追われようとしている。早速、新たな教頭を迎えての新学期となった学校もあった。
本年度に採用されて不正が発覚した21人(うち1人は既退職)。教育委員会は彼らに自主退職を要求し、拒絶すれば採用を取り消すことを発表している。対象者は自らの採用に不正が行われたことをほとんど知らなかったと言う。彼らの声を代弁するとすれば、「何故今頃?」、「何故今年の採用だけ?」、「納得できない」、といったところだろうか?。採用の年に全体の不正が明らかになって、「運が悪かった」では諦めがつかない。
正当な主張があるならば、地位保全の判断を裁判所に求めることができるが、そもそもが公序良俗に反したものであるため、それもできない。自主退職にしろ、採用取消にしろ、教壇を追われる。子ども達の気持ちや動揺を心配する声も出るかと思うが、実際のところ、子ども達の適応力は想像以上に高く、心配するほどのことにはならないと私は思っている。
昇進や採用に手心を加えることなど、民間企業なら日常茶飯事に行われている。だからどうと言うわけではなく、間違っていたことを正すにためらうことはない。新たなスタートを切るためには、大ナタを振るわないといけないわけで、うやむやにすることがあってはいけない。教育に関わることだからこそ、なおさらのこと。
(秀)
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