第1644話 ■フレッツテレビの想定危機

 春の嵐とでも言うのか、昨晩は風雨ともとてもひどかった。そして明けて翌日は休日の朝。起き抜けにメールの確認とニュースでも読もうかとパソコンを起動させたが、あいにくネットワークエラーでインターネットにつながらない。ネットワーク接続のHDDには接続できるので、LANは生きているが、そこから先のネットワークが不通となっているようだ。我が家のインターネット回線はフレッツで、固定電話もこのとき使えなかった。

 階下に下りてリビングに行くと、娘がアニメのテレビ番組を見ていた。何とはない光景であるが、ちょっと冷やりとした。我が家ではアンテナを上げて地デジを受信している。もしこれが、今SMAPを使って盛んにテレビCMをうっている、フレッツテレビだったら、フレッツの回線が遮断された時点でテレビが映らないという事ではないか。当たり前の話だが、この時間帯に録画予約があったら、この分の録画もできないということだ。

 私の場合、仕事でインターネットを使用しているわけではないので、しばしの間ネットワークが不通であっても、何とかなる。しかし、テレビが映らないとなると、これは時間に縛られたものだから、ダメージはきわめて大きい。通常だったら、時間の拘束から抜け出す手段としての録画も使えないわけで、もしこれがゴールデンタイムのことだったら、ほぼ取り返しがつかない程のダメージとなっていたことだろう。

 テレビが見られることは、水道から水が出るほど当たり前のように感じているところがある。インターネットについても、つながって当然くらいにしか思っていない。しかし現実には電話回線が止まってしまうことは有り得る。実際にフレッツテレビだったら映らない状況が今回我が家では起きた。気が付いてから間もなく、我が家の電話とフレッツの回線は復帰できたが、改めてアンテナによるテレビ視聴で良かったと胸を撫で下ろしたのだった。

(秀)