第167話 ■ガチンコ
TOKIOはジャニーズ事務所一の働き者に違いない。テレビのレギュラーの数からそう思った。しかも実際にロケを伴うようなものばかりである。ただ、メンバー全員が揃ったロケというのはごく稀である。長瀬や松岡はドラマの関係でレギュラー番組でのロケの出番は少ないような気がする。その分、城島リーダーの活躍が目立つ。人々を和ませる、彼のキャラクターにはなかなか好感が持てる。
「ザ!鉄腕!DASH!!」」はロケとスタジオで二重に大変だろう。しかもスタジオは全員集合だし、ロケ地も日本全国から海外までと広範囲である。野球シーズンは放送回数が約半分になるからまだしも、オフシーズンは他の仕事も抱えながら毎週の放送は相当大変なことだろう。最近はちょっと企画もこじんまりとしているような気もするが我慢しよう。
もう一つメジャーな番組は「ガチンコ」である。ただ、真剣勝負を意味するタイトルに反して、番組中ヤラセのように思えるところがしばしば現れる。先日もこんなのがあった。そのコーナーは「ガチンコ探偵社」というもので、視聴者からのリクエストに応えて人探しをするものである。19歳の娘が家出をしたので探して欲しいという父親が出ていた。家出の理由は一重まぶたを美容整形で二重にしたいという娘とそれを許さない父親との確執で、一週間程前に娘が家を飛び出したのであった。
父親は50歳ぐらいの普通のオヤジであるが、頭髪がちょっと変。不自然な浮いた感じがある。あの頭髪はどうもガチンコではないような気がする。ロケの方は友達の家に転がり込んでいた娘を探し出して、父娘が話し合い、最終的には父親が承諾し、手術もうまくいってハッピーエンドとなったが、個人的には別の展開を期待していた。父親との話し合いのときに、娘にはちょっとキレて欲しかった。そして、この一言を期待していた。「整形ダメッて言うけど、お父さんだって、ヅラじゃないの!」。そこまでやってこそガチンコ。
※今回のお父さんの頭髪に関する記述は私の思い込みと期待によるもので、真意のほどは分からない。
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