第1737話 ■進化したコインロッカー

 久しぶりに駅のコインロッカーを利用したら、その進化ぶりに驚いた。都内のJRの駅のコインロッカーだが、Suicaに対応していた。別にコインロッカーの利用料金をSuicaで支払うことができるようになっただけではない。ロッカーの鍵がSuicaになっているのだ。私も以前、同じことを考えていたが、実はもうそれが実現していたのだ。

 まず空いているロッカーに荷物を入れる。その後、扉を閉めると扉の横のレバーを押し下げ、カードリーダー部(カードリーダー部はロッカーのかたまりについて1つ付いている)にSuicaをタッチすれば施錠され、カードリーダー部の横から「ロッカーご利用証明書」が印刷されて出てくる。

 解錠の際は、荷物を預けた際のSuicaをカードリーダー部にタッチすれば扉が開く。それではSuicaを持っていないと利用できないか?、というとそうではない。利用者が任意に暗証番号を入力する仕様になっている。私が考えつくことくらい、他の人も考えついていて、しかも既に実現していたという例だ。

 ただ、便利すぎるのもたまには困ったことになる。いつもならズボンのポケットなりにコインロッカーの鍵が入っているので、物を預けていたことをポケットに手を入れるタイミングなどに思い出す。しかし今回からはそれがないから、コインロッカーに物を預けていたことをうっかり忘れて電車に乗ってしまい、隣の駅から取りに戻るというオチがついてしまった。

(秀)