第1969話 ■「いいね!」の煩わしさ

 この話題については、以前も書いたことがあるが、改めて書くことにした。Facebookのタイムライン(正しくはフィードと言って、区別されているが)に表示される投稿を眺めてみると、思いのほか企業の宣伝が多いことが気になった。それも自分が興味がある企業ではなく、友達が「いいね!」をした企業のCMだ。自動車などは動画が始まってしまう。

 もしこれをスマホで移動中に見ていたらと思うと、自分が好んでいない動画が勝手に再生されて、その分パケットが消費されてしまう。これはちょっと困ったもんだ。よって、これらのCMは表示すらしないように設定変更を行った。同様に、友達が「いいね!」やコメントをした他人の投稿が結構な量表示される。ちょうど、総選挙関連のものがここ数日間は多かった。その候補者本人や政党の主張はさておき、友達の友達のほとんどは面識のない他人で、そんな人の主張などはスルーしたい。むしろ、目に付かない方が好ましいので、これらも表示しないように設定変更した。

 自分が友達など投稿に対して「いいね!」をしたいのは、その投稿者に対する意思表示であって、その結果を投稿者と面識がない私の友達に明らかにしたいという気持ちなどサラサラない。バンバンと「いいね!」を連発していくと、その様子が私の友達に伝わっていく。自分の場合と同様に、これを煩わしく思う人もきっと多いはず。

 「いいね!」のボタンを押すのは非常に気軽に行えて、実際の投稿の良し悪しではなく、投稿者や「いいね!」をしている人に反応してボタンを押しているのではなかろうか?。「ブログ更新しました」なんて投稿があって、「いいね!」がたくさん付いていようと、実際にそのブログなりのページを訪れる件数は、「いいね!」の数の十分の一に満たないなんて事例を知っている。選挙の際に、「いいね!」の数の多さに安堵していると、足元をすくわれることにもなりかねない。

 「いいね!」をすることで、その投稿が拡散されることがFacebookのウリであるのは確かだが、広告の挿入も含めて、しかもそれが動画となると煩わしくって仕方ない。Facebookに煩わしさを感じている人の多くはこの理由によるのではなかろうか、と思っている。友達の直接の投稿か、自分自身が「いいね!」したページ等からの投稿のみをフィードに表示するようにしたら、かなり画面がスッキリとした。ややスッキリしすぎて、フィードがあまり動かなくなってしまったくらい。

(秀)