第2004話 ■幸せな結末、を目指して

 人生を逆算して考え、その終焉の時に「あ~、楽しかった!」と言って全てを終えたい。その瞬間のために、諸々を逆算して計画を立ててみようかと思った。ところが如何せん、その瞬間がいつかなのか分からないから、具体的な時間軸による計画が立てづらい。

 金は有った方が良い。金があればすなわち幸福であるわけではないが、望んだことをやりやすいだろうし、不幸なことの幾つかは金銭で回避できるかもしれない。やりたくないことはやらなくて良い、ということも含めて。

 「どうして会社を辞めたの?」と聞かれることがあるが、「定年の日に『大過なくサラリーマン人生を終えられて良かった』という状況を想像したら、怖くなったから」、と答えている。うまくこの感情に共感してもらえるかは、その人の立場によって異なり、サラリーマンには全くウケが良くない。

 会社を辞めた際にこれから先の人生のあり方について、いろいろと考えてまとめてみたが、これは頻繁に変わって、書き換えを行っている。こんな具合であまり先を目指して目標を定めることが難しいことは実感済み。そこでまずゴールを決めて、それに向かって1年や3年のレンジでの目標を考えることにした。ゴールは、冒頭に書いた、「あ~、楽しかった!」と言って死ねること。幸せな結末。

 この実現のためには「人生は一度っきり」という判断のものさしを持つようになった。とりあえず、今年の目標を十個決めた。一方、それらの具体的な実践方法は思案中。まずは今年の目標の幾つが達成できるか?。平均寿命まで毎年十個の目標を掲げてこれら(の幾つか)が達成できれば、幸せな結末が迎えられそうな気がしている。そして、都度の達成感が重要。

(秀)