第281話 ■チョコレートの記憶

 前回のモニター調査でチョコレートに関する話題が出て来たところからの続きであるが、モニター調査のことは一旦忘れてもらって構わない。さて、モニター調査で「チョコレートをどのくらいの頻度で食べますか?」、「自分で買いますか?」という質問には相手が望むような回答は返せていない。冷蔵庫の中で去年のバレンタインチョコも残っているぐらいであるから、食べないし、買いもしない。別に食べ切れないほどたくさんのチョコレートをもらったことを自慢しているわけでもなく、この歳で頻繁に自分でチョコレートを買って食べているのは、やはり尋常でない気がする。

 今回、チョコレートの話とその前振りとしてモニター調査の話を書こうと思ったのは、ある本でチョコレートの歴史とうんちくに触れたからである。実にいろいろなチョコレートの説明が登場するが、そのほとんどが懐かしい。パラソルチョコレート、シガレットチョコレート、ペンシルチョコレート、ペロティチョコ、ベビーチョコなどなど、などなど。ペロティチョコを初めて食べたのは保育園(年中児)での運動会のときだったと記憶している。その記憶をペロティチョコの歴史と照らし合わせると、昭和46年のリリースということで、自分の記憶の正確さが改めてうれしくなった。続いての記憶の検証はチョコベー。案山子のキャラクターで校庭に影絵が広がり、「チョーコベー」というナレーションが入るテレビCMが流れていた。おまけとしてシールが付いており、それを下敷きの裏に貼っていた記憶がある。ということは小学生??。答えは昭和51年、小4のときになる。これはちょっと意外。もう1、2年以前のことだと思っていた。

 ビックリマンチョコは最初は「どっきりシール」といった、リアルないたずらシールがおまけであった。ガラスのヒビ割れ、畳の焼けこげ、折り畳んだ500円札、バスの「次止まります」のボタン、など。シールの裏には番号が振られていたので、100円もらった小遣いで、連日3個(30円×3)買い続けるほどシール集めに熱中したが、そのシールがどこにいったのかは覚えていない。これは小五のときの話である。

 最後にちょっと上品なチョコレートの話題を。不二家ルックアラモードチョコレートはみなさんもご存知であろう。黄色いパッケージにパイン、ババナ、イチゴ、ナッツが描かれている。思い出したかな。中には4種類のチョコが3コずつ入っていて、各種類毎に一列に並んでいる。その列のチョコの中身は全て同じものである。そこで、銀紙を外してしまった直後にチョコをシャッフルする。これでどこに何味が隠れているかが分からなくなり、「これは何かな?」という楽しみも味わうことができる。多分同じことをやっていた人は多いのではないだろうか?。さっそく、今日もこれからやってみよう。

参考資料:ザ・おかし(文庫版)串間 努 著 扶桑社刊