第405話 ■IT普及への道

 今時分、パソコンは売れているのだろうか?。電車の中ででも、パソコン雑誌を読んでいる人が相当増えた。家庭への普及率もこの1年で飛躍的に伸びたような気がする。近所に住む妻の友人も先日パソコンを買ったそうで、妻と「一緒にメールやろうねと」と約束をしているそうだが、早2ヶ月、未だメール交換は始まっていない。妻はせっかく始めたメールも相手がいないため、毎日夕方になると「今日は何時に帰る?」と私にメールを送って来るだけである。

 PTA(私は某小学校で会長を務めている)の場でもパソコンの話が出たりするが、「家にはあるが自分は使っていない(使えない)」という奥さん方がまだ結構多い。しかし、携帯電話はほとんどの人が持っているし、携帯電話でのメール(ショートメールを含む)機能に、はまっている人もいたりする。せっかくなので学校の連絡網をメーリングリストを使用した電子メールで補完できないか検討することにした。電話による連絡網は手軽ではあるが、やはり伝言ゲームであるため、正確さの点ではこころもとない。

 しかし、パソコンや電子メールの普及が100パーセントというのはなかなか難しい。例え普及率が上がったとしても、それでもキーボードから文字を入力することに抵抗を持つ人は少なからずいるだろう。ある人は「もうしばらくしたら、音声入力で文字入力がもっと早く正確にできるようになって、メールもうーんと使いやすくなるさ」と言う。確かにその予測は正しいだろう。しかし、そんな人は電話で事足りていて、わざわざメールを打つようなことはしないと思うよ。