第476話 ■私の履歴書

 私がこうしてインターネットを媒体に日々コラムを書き続けている動機は、そもそも「私の履歴書」にあった。日経新聞の最終面に連載されている、財界人や著名人たちが自分の半生(ほぼ一生だったりもするが)を自らがエッセイとして1ヶ月にわたって綴るコーナーである。まあ、どのくらいの読者がこのコーナーにまで目を通しているかは分からないが、書いている側の一生懸命さは文面から読み取れる。

 この連載を引き受ける人はそもそも文章を書くのが得意なのか、1ヶ月間の文量となると相当におよぶし、公の新聞で発表するからにはあまり稚拙な文章を書くわけにもいかない。おまけに結構忙しい身分の人ばかりである。偉い人は偉い人なりにゴーストライターを使ったりしているのだろうか?。もし私がこれから大成し、日本経済新聞社からこの「私の履歴書」の執筆依頼がきたら、自ら面白おかしく、この原稿を書くために、その練習として日々のコラム執筆を思い立ったわけである。

 このコーナーは文筆を生業としていない、財界人などが登場することが多い。私がこのコーナーでの執筆を果たすための計画としては、まずは今の会社で社長になることがその第1ステップである。そして、業界団体の役員などを歴任し、勲章をもらえるほどになれば、実現の可能性は高まる。このために、貯金がまとまった額に達する度に、その金で自社株を買い続けている。ここのところの株安で資産額は目減りし続けているが、手放す気がないので気にはしていない。むしろ安く多くの株が買える今は好都合である。

 さてさて、今日は休日にもかかわらず、新年度の最初の日ということでこんなコラムを書いてしまった。だってこんな話は年に1度しか書けない。今日は何の日?。

(秀)