第492話 ■連休の予定?

 「ゴールデンウィークって英語で何て言う?」。オフィスでそんな言葉が飛び交う。海外の取引先にしばらく休暇で連絡が取れないことと、出荷が止まることをゴールデンウィークのせいにするわけであるが、肝心の表現が分からない。もちろん、ゴールデンウィークは和製英語で、そんなもん通用しない。

 今年から弊社の連休はすべてカレンダー通りとなった。このため、私の休暇は7日間である。これでは世間の平均(7.3日)以下だ。メーデーが休暇でなくなったとは、組合も弱くなったものである。旧盆を挟んだ夏休みも会社全体での休みではなく、各自で設定するようになったが、これで休暇の段取りがつかず、夏休みが取れない被害者が今年から続出する事だろう。

 さて、間近に迫ったゴールデンウィークである。出かける予定のある人は既にスケジュールも決まっていることだろう。「○○さんは、どこか行かれますか?」。何度聞いても変な日本語だ。「行く」の正しい尊敬語は「いらっしゃる」、なのだから。終わってからも「どこか行きましたか?」と聞いてくる人がいる。私が出不精であることを知っている人はこんな質問をしてこない。いつも答は「どこにも行かない」である。

 休みとなるとどこか行かないと気が済まない人がこんなに多いのかと驚いてしまう。しかし最近ふと気がついた。こんな質問をしてくる人は自分にも同じ質問をして欲しいのだ、と。しかし、そんな質問を切り返したら相手の自慢話につきあわねばならなくなる。「ふ~ん」。そんな話には興味はないので、そんな質問はしないことにしている。今年は(も)じっくり本でも読んですごそうと思っている。

(秀)