第498話 ■THE STUDY ROOM
- 2001.05.02
- コラム
いつ頃からかはよく分からないが、最近、JR上野駅の構内にユニクロができて、その隣に「THE STUDY ROOM」という名の科学教材の店ができていた。大きさはちょっとした土産物屋ぐらいの広さで、入り口では人骨模型くん(勝手に命名。248,000円也)が出迎えてくれる。「科学教材の店」というのは私が勝手にコラムのために形容したものでしかない。しかし、これ以上の表現が難しいのも確かだ。
理科室にあるもので、薬品のような危険なものや残酷な標本以外のものを売っている店と思って貰えれば良いかもしれない。試験管:120円、ビーカー(500ml):850円、アルコールランプ:1,240円、石綿金網:480円、試験管立て:1,200円、上皿天秤:14,500円。もちろん、三角フラスコに駒込ピペット、メスシリンダーもある。ざっとこんな感じもののが入り口近くに並んでいる。人骨の標本や眼球、脳みその標本、顕微鏡や天体望遠鏡、星座盤や天球儀もある。この他にはペットボトルを使った実験キットなどが並んでいる。それに、理科室にはないのだろうが、カラフルな色の聴診器も売っている(2,500円)。胎児の心音を聞くには良いかも。
店の奥にはわずかであるが、鉱石のサンプルや化石が売られている。ショーケースに収められている、直径20センチを超えるアンモナイトの化石には10万5千円の値段が付いていて、ちょっとそそられる。安いものでは、アンモナイトの化石が380円、三葉虫の化石が650円。その横には「恐竜の骨の化石」と書かれた、3~4センチの石が置いてある。恐竜の骨と言われてもそれらしいものには見えない。化石を細かく砕いたものか?。「本物かな?」。長男とそう話していると、「本物ですよー」と、カウンターから気さくな店のお姉さんの声が飛んできた。こんな休日の過し方をしている。
(秀)
-
前の記事
第497話 ■アンモナイトブームに向けて 2001.05.01
-
次の記事
第499話 ■ぬりえ 2001.05.07