第607話 ■犯人心理と先読み
テレビで刑事ドラマを見ながら(と、言いつつ、刑事ドラマはあまり見ないけど)、一瞬私は犯人の心境になってみる。追い詰められて行く犯人(犯人が分からない時点でも)の心理がうまく描かれているか?。ドラマの善し悪しはこういう楽しみ方ができるかどうかも、私には一つの評価要素だったりする。サスペンスドラマは犯人が最後まで分からないことになっているが、それでも自分は犯人の心境に近づこうとする。結果、犯人が女性だったり、年格好が自分とあまりにも違う場合は、どっと疲れる。
何もドラマだけではない。実際の事件でも逃げている犯人の気持ちを想像してみる。最近はビンラディンの心理をシミュレートしてみる。あまりにも過激すぎて、詳しくはここで書けるような中身ではないが、命を賭して仕掛けたからにはこんな感じで終わらせるものではなかろう、と思っている。
テロ&報復行動に関する情報が日々マスコミから伝えられているが、実際の信憑性という観点ではかなり眉唾なものが多い。しかし、そのようなものが大きな題字となってタブロイド紙を飾っている。そのセンセーショナルな見出しが噂となったり、ネットを媒体として広まっていく。いや、既にネットや誰かの憶測で発生したものをマスコミが膨らましているだけかもしれない。
軍事行動の計画など、まず洩れるものではないだろう。いろいろと関係者や評論家をソースとしているようだが、肝心な部分は誰かの想像でしかない。中にはわざと嘘の情報を流しているのもあるだろう。現実がその予想やシミュレーションの通りに行くことは少ない。もちろん、ドラマも先が読めてしまうと面白くない。
(秀)
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