第832話 ■冷凍食品売り場

 私の特技の一つに「餃子を焼くこと」というのがある。池袋ナンジャタウンが「餃子スタジアム」と化し、テレビでその姿をまま目にすることがあって、その度に餃子が食べたくなって仕方がなくなる。加えて、ナンジャタウンのせいだけでなく、ここ数日、不思議とテレビで餃子を見る機会が多い。何者かによる陰謀か?。しかしそれだけの動機でさすがに池袋まで出かけてあの行列に加わったり、宇都宮まで出掛けてって、餃子を食べようというエネルギーまではあいにく持ち合わせていない。

 実際にそれらがどれくらいうまいのか分からないが、ブラウン管越しに見るうまそうな焼き餃子ぐらい自分でも焼ける。中身の出来不出来も重要だが、餃子の味のほとんどはやはりこの焼き加減で決まると私は信じている。というわけで、先週末私はいつものように餃子焼きに挑み、ものの見事に過去最高の焼きを記録した(とりあえずこの焼き上がり写真はWebサイトの「(秀)の書斎」で公開中)。

 さて、今回は何も餃子の焼き上がりを見てもらって私が自慢をしたいという話ではない。本題はスーパーなどにある冷凍食品売り場の冷凍庫の話である。今回、私が焼いた餃子は冷凍餃子であったが、それを探しながら、スーパーで冷凍食品売り場をぐるりと一周歩き回る羽目になった。私がよく見かける売り場の冷凍庫は大人の腰ぐらいの高さのものが幅約15メートルにわたって背中合わせに設置されている。背中合わせのため、向こう側の冷凍庫の中身を見たければ、ぐるりと回り込まなければならない。単純計算でこの場合、最大30メートルの間、下を向いて探さなければならない。他の食品売り場の多くは手の届く限り、高さをいかし、詰め込むように商品を陳列しているくせに、冷凍食品売り場と鮮魚売り場はこの高さの点でスペース的に無駄が多い。

 あのように陳列した方が消費電力の面での効果があるのだろうか?。中には縦型の陳列台で冷凍食品を陳列しているスーパーもある。探しやすく、選びやすいのでこのスタイルが私は好きだ。「お客様の声」や「店長への手紙」といった意見箱があったら、今度投稿してやろう、と思っている。とりあえず、冷凍餃子が置いてある位置だけは今回覚えた。

(秀)