第937話 ■だめんず
「だめんずうぉーかー」という漫画が「週刊 SPA!」に連載されている。このタイトルが「メンズウォーカー」の語呂から来ているのは安易に想像できるが、意味においては全く逆である。「だめんず」とはダメ男たちと言うことだ。ところがこの漫画の主人公は女性である。ダメ男につまづいた女性たちの体験談が漫画になっている。現にこの漫画の作者自身もそんな女性の一人だったようだ。
登場するダメ男というのは、仕事をしない、暴力を振るう、嫉妬深いなどの特徴を持っている。中には犯罪スレスレ、いや、明らかに犯罪と言うべき状況もある。そんな男達と別れた過去の話として展開されるが、同じ人が繰り返しダメ男につまづくケースがこれまた非常に多い。そもそもここに登場するようなケースではそのダメ男が悪い。「よくもまあ、こんな男と付き合ったなあ?!」とあきれるが、それが一度ではなく、二度三度と続いているところを見ると、同情の気持ちなどなくなり、「ああ、この人はダメ男好きなんだ!」と思うようになった。
あまりそんな事例は自分の身の回りにはないが、テレビなどのマスコミではここ数日、盛んに伝えている。梅宮アンナの離婚の話だ。わずか1年4ヶ月でのスピード離婚。それまで付き合っていた羽賀研二が借金まみれであったこと(羽賀の浮気話もあったような)で別れ、その直後に青年実業家との交際が明らかになった。羽賀研二に比べると、今度は良い相手と思えたに違いない。しかし結果として結婚した相手は定職につかず、子育ても手伝わず、「だめんず」だった。そして、離婚。バブル崩壊前後にはこんな青年実業家が掃いて捨てるほどいたに違いない。
ダメ男好きの女性たちが男を見る目がないのか、ダメ男好きなのかは分からないが、結果としてダメ男に続けてつまづく傾向にあるようだ。梅宮アンナがいつか再婚や恋愛報道をされた際に改めてこの説を検証してみたいと思う。
(秀)
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