1999年

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第73話 ■言魂

 言葉が何故他人に伝わるかはなかなか不思議なことだ。昔の人は「言葉には魂があるから」と考えた。「言魂(ことだま)」というものだ。しかし本当のところは人間が言葉などを抽象化する能力を持っているから、言葉によって意志や情報を伝えることができる( […]

第72話 ■オイシーのが好き!

 先クールのドラマで「週末婚」というのをやっていた。永作博美が主演で松下由樹が助演。聞くところによるとドロドロとした、略奪の恋愛ドラマのストーリーだったらしい。松下由樹は過去にも「想い出に変わるまで」の中で今井美樹演じる姉の婚約者を奪い取る […]

第71話 ■マック

 マックと言ってもMacintoshではない、マクドナルドの方である。今はそれほどでもないが、幕張に通勤していた時は会社と家の両最寄り駅にマクドナルドがあり、3日と置かずに通っていた。キャンペーン情報にもめっぽう詳しく、会社でよく「今は何が […]

第70話 ■モノ探しあれこれ

 モノや情報を探すには2つのパターンがある。それは、最終的な対象物が決まっているか否かによって分かれる。それによって検索のプロセスが異なる。前者は、最終的な対象物は決まっているものの、はっきりとしない場合などだ。例えば、カラオケで歌いたい曲 […]

第69話 ■フレッシュ

 店でその価格差に迷うものがある。そば屋でのざるそばともりそばの50円の価格差。うどん屋でのうどんとそばの10円の差。喫茶店でのホットコーヒーとアイスコーヒーの価格差50円。逆にきつねうどんとたぬきうどんが同じ値段というのも許せないが。ざる […]

第68話 ■複製

 最近は音楽CDからCD(正しくはCD-Rであるが)に音楽を録音できるようになった。曲を選んで、まるでテープやMDのように録音できるのである。パソコンではCD-Rのドライブさえあれば随分当たり前の話であるが、家電でオーディオ専用のCD-Rデ […]

第67話 ■放送禁止の歌

 長野オリンピックの閉会式で流れた、「WAになって踊ろう」という曲はV6も歌っていたけれども、そもそもはAGHARTA(アガルタ)というグループの曲である。そのアガルタというグループはCDのジャケットでは頬被りをしているし、テレビなどには露 […]

第66話 ■世紀末

 ちょっと前まで、20世紀の終わりが1999年だと思っているが人が結構いた。ちょうど100年前にも同じ様な事で、イギリス政府も1900年を20世紀の始まりと公に発表し、その後に修正することがあったらしい。1年から100年までが世紀となるのは […]

第65話 ■ふた

 「秀コラム」はほとんどを会社帰りの電車の中で書いているため、執筆を開始して、帰りの電車の中での読書が無くなり、本を読む量がめっきり減ってしまった。それでも書店に行っては今までの感じで本を買ってしまうため、読まないまま本棚にしまわれた本が日 […]

第64話 ■小須田部長

 この7月に会社での組織異動があり、オフィスが別ビルに引っ越すことになった。そのため金曜日は荷作りなどで1日費やしてしまった。ビルも変わる引っ越しは3年振りである。引き出しから出て来た資料を懐かしむあまり、作業が遅々として進まない課長がいた […]

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