2000年2月16日

第202話 ■ともえちゃん

 そう、きっと彼女の名前はそうに違いない。彼女に聞いてみても、無表情なまま、いつも彼女の目は私を見据えたままである。苗字が「大塚」というのは分かっているが、「ともえ」って、どんな字をあてるのか気になりながら、そっと唇を押し当ててみる。彼女と […]