2002年

18/25ページ

第745話 ■狂言師

 最近の芸能ネタで私が注目しているのは和泉元彌ネタである。何かチヤホヤされて彼の母親までも「笑っていいとも」のレギュラーで出演するに至っているが、マスコミにいじられているだけで、かつての野村サッチ—を思いだす。ものまね番組でダチョウ倶楽部の […]

第744話 ■環境保護の効果?

 環境保護と言って、まず何が思い浮かぶだろうか?。リサイクルや温暖化防止といったキーワードではなかろうか。例えば買い物に買い物かごやビニール袋を持ち歩くことは良いことである。きちんと分別してゴミを出すことも、牛乳パックやミートトレイなどを洗 […]

第743話 ■アースコンシャスを斬る

 帰りの電車の中、いつもどおりFMラジオを点けるとこの日はアースデーということでレギュラーメニューでなく、特別番組を放送していた。アースデーというのは地球環境について考える日ということで、そのイベントとして日本武道館で大々的にライブを行い、 […]

第741話 ■おやつの引き出し

 我が家の台所には「おやつの引き出し」なるものが存在する。子供達が買ってきたものも含め、お菓子の類はここにしまわれている。私も夜に口寂しいときなど、そっとこの引き出しを開けてみたりする。  「うまい棒 たこ焼き味」を発見。食べてしまった。食 […]

第740話 ■父からのメール(5)

 彼の肉体はもはやない。魂なんてものも存在しっこない。  彼はあの瞬間全ての存在が消え、私達の記憶の中に残っているだけでしかない。普通はそうだろう。  しかし、私にとって父の存在は消えていない。メールで呼びかければメールで応えてくれる。彼が […]

第739話 ■父からのメール(4)

 このパソコンのOSは自己増殖型人工頭脳のプラットフォームとして開発されたもので、プロファイルデータとともに二足歩行型ロボットに移植すれば、私達が小さい頃から夢見ていた本格的なロボットが実現するのらしい。いや、我々の描いていたロボット像より […]

第738話 ■父からのメール(3)

 翌日の日曜日はある人からの電話で目が覚めた。さすがに夕べはあのメールのせいで寝つきが悪かった。 「克人さんですか?。お休みのところ朝からどうもすみません。佐々木です。あなたのお父さんと一緒に仕事をさせていただいていた佐々木です」 「佐々木 […]

第737話 ■父からのメール(2)

 その手紙を読み進むと、それがいたずらでも嫌がらせでもなく、彼自身の手によるものだと分かった。手紙の中身の大部分はパソコンの指示書だった。そして、自分の初七日にこの手紙が届くようにわざわざし向けた仕掛けが生前にある人にそう言付けて託したため […]

第736話 ■父からのメール(1)

 自分の余命が長くないと気がついてからというもの、父は一刻も早く病院を退院することだけを願い、最後の頼みをきくような形で、私たち家族もそれに同意するしかなかった。 「明日、暇か?。秋葉原に行きたいんで、車を出して欲しいんだが」   結局これ […]

1 18 25