コラム

10/209ページ

第1998話 ■ペッパー君の恐怖

 ここ数日、レンタルカフェに通って仕事をしており、そこにはロボットのペッパー君がいる。実物を見るのはもちろん初めてではないが、じっくりと近寄って見たり触ったりするのは初めてのことだ。  彼の前を通り過ぎる度に、彼の頭をヨシヨシとしてあげる。 […]

第1997話 ■真四角

 私が自分用のカメラを初めて手にしたのは小学校四年生のときで、おもちゃ屋で買ってもらった。今でもその金額ははっきりと覚えていて、千八百円だった。括りとしては、おもちゃなのだと思うが、実際にフィルムを入れると、ちゃんと写真は撮れる。おまけにフ […]

第1996話 ■最終回を覚えていない

 映画でもそうだが、ドラマにおいて顕著である。タイトルや出演者、関係者間の設定や途中での注目シーンやセリフはちゃんと覚えているのに、肝心の最終回の内容を覚えていないことが結構多いことに最近気が付いた。確かに見ていたはずなのに、数クール前の作 […]

第1995話 ■小野田さん

■小野田さん  「戦争を知らない子どもたち」という曲が流行った、そのしばらく後だったと記憶している。元日本兵の横井庄一さんと、その後に小野田寛郎さんが日本に帰還した。先の横井さんのときのことはよく覚えていないが「恥ずかしながら帰って参りまし […]

第1994話 ■自分のルーツを探す旅

 先月帰省をしたが、その目的はいくつかあって、その一つは自分の父親やさらなる直系に関する情報を探してみようというものだった。まず、父親と小学校からの友人という人が存命であることが分かったので、その方に手紙を書いて、父親が亡くなったことを伝え […]

第1993話 ■夜中に爪を切ってはいけない

 「夜中に爪を切ってはいけない」とかつて周りの年寄りたちに言われていた。夜中に爪を切ると、「親の死に目に会えない」などの、迷信のような言い伝えもあるようだが、最近になって、迷信や単なる言い伝えはさておき、夜中に爪を切るべきでない本当の理由が […]

第1992話 ■無駄な仕事が増えていく

 働き方の改革が社会全般として見直されるようになって、これは喜ばしいことだ。そもそも、パソコンの導入などで、特にホワイトカラーの生産性は飛躍的に向上していてもおかしくないにも関わらず、労働時間の短縮がなされないのは、どういうことかと思ってい […]

第1991話 ■寅さん映画の寸止め感

 松戸市に住むようになって、映画「男はつらいよ」に対する親しみ、鑑賞の仕方が大きく変わった。映画の舞台となった柴又の川を挟んで向かい側に住んでいる。多くの人は柴又駅から帝釈天を目指して歩いていくと思われるが、私は江戸川河川敷の駐車場に車を止 […]

第1990話 ■モギリの貴婦人

 銀座から東銀座を過ぎ、さらに晴海通りを勝鬨橋の方向に向かう。かつてこの通りの左側に松竹系の洋画館があった。松竹セントラル。今はでっかいビルになっている。そしてその向かい側に、東劇という映画館がある。正式名称は東京劇場と言うらしい。そのビル […]

第1989話 ■声が届く範囲

 嫌なことが起きた場合、周りにそのことを伝え、周りからの共感を得ようとしたり、そのような行動を見たことはないか?。自分が理不尽だと感じたことなどを周りに伝え、そこに共感を得ることで、その本人の不満が幾らかやわらいだりする。上司への不満や客か […]

1 10 209