第57話 ■スイカ

 就職で上京してすぐのことなので、もう10年も前のことである。当時は二子新地(川崎市)にあった会社の独身寮に住んでいた。そんなある土曜日、部屋のドアを同期の友人がノックした。「これから彼女の家に行くけど、お前も一緒に来い」という誘いである。 […]

第56話 ■ブックメーカー

 テレビの深夜番組の善し悪しは、その数年後のゴールデンタイムの番組に影響を与える。若手芸人にとってそれが登龍門だからである。そういう意味では不況の今は制作に金がつぎ込めないため苦渋の時期と言える。古い洋画や通販番組の多さからいくと斬新なゴー […]

第55話 ■時効

 今年の2クール目のドラマが次々に終わりを迎えるにあたり、ここで木曜10時のフジ、「アフリカの夜」について書いておこう。舞台はメゾン・アフリカ。ここに住む住人達が主人公である。冒頭は8年前に付き合っていた、鈴木京香と佐藤浩一の再会から始まっ […]

第54話 ■二股の女

 仕事中に休憩を取って隣のビルのコンビニに出かけた。そのとき、店内に流れている有線放送で、男女デュエットのコミカルソングを耳にした。彼女の浮気を気にする男性が色々と探りを入れる歌詞で、それに対し女性は「あの人は宅配の人」とごまかそうとする。 […]

第53話 ■夏の歌

 KinkiKidsの「フラワー」という曲のイントロは、うしろゆびさされ組の「バナナの涙」に似ている。トロピカルな音となると、80年代の後半に流行った。あの頃は夏らしい曲も多かったなあ、なんて思えて来る。  夏を感じる1曲となると、自分の場 […]

第52話 ■少数派(マイノリティー)

 (できれば今回のコラムは密室で読んで欲しい。エレベータの中ならなおさら良い)  エレベータに乗っているときに「このまま止まったりしないか?」と思うことがある。それも見知らぬ女性、しかも二人きりで乗っているときに思ったりする。期待しているわ […]

第51話 ■悪魔

 「悪魔の証明」という言葉がある。世の中に存在しないことを確かに「ない」と証明することである。論理的に困難で証明のしようがない。現実的に不可能であることの比喩として使われている。ところで、悪魔君はどうなったかな?。水木しげるの漫画の話ではな […]

第50話 ■幸福のメール

 チェーンメールに関してもう1つの話題。読者から「幸福のメール」なるものを送っていただいた。要はチェーンメールであるが読んでみるとなかなか感慨深いところがある。何人かにこのメールを転送すれば数日後に幸せが訪れるという内容である。私に送ってく […]

第49話 ■チェーンメール

 約1ヶ月前にある読者からチェーンメールをいただいた。内容は「ザ・鉄腕!!DASH(メール原文のまま)」で1週間でメールがどこまで広まるかという実験を行っており、このメールを多くの人にフォワードして欲しい、というものだった。当番組のファンで […]

第48話 ■国際青少年ロッジ

 その建物は福岡県山門郡三橋町にある。大学時代につごう3、4回そこを利用したことがあるが、あまりにも辺鄙な所で必ず毎回迷子になったあげくにたどり着いていた。周りの人に道を聞こうにも、まずそんな所を知らない。2回目からは目印が確認できたので道 […]

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