年末も近づき、1年を締めくくる上で様々な賞の発表が相次いでいる。しかし名前が大げさな割には賞のステータスがそれほどではなかったり、かつてはステータスも格式もあったにもかかわらず、今ではその存在自体も一般の関心から離れているものがある。レコード大賞というのは後者の格好な事例であろう。高橋圭三(分かる人だけ喜んで下さい。若い人ゴメン)が司会をやっていたときは紅白歌合戦と双璧をなす、大晦日のビッグイベントであった。しかしそれも、近藤真彦や光GENJIの受賞のころからおかしくなり、BBクィーンの「おどるポンポコリン」で視聴者はこの賞の凋落を確信したことだろう。多分みなさんは忘れていると思うが、去年の受賞はblobeだった。小室哲哉が「(レコード大賞が)欲しい」と一言言っただけでそうなったという裏話もある。選定の基準が極めて曖昧なことも視聴者の不信を招いている原因の一つであろう。そもそもレコード大賞という名前自体、時代遅れである。そこまで名前にこだわるなら、その名の通りレコード(CD)売上枚数で賞を決めるべきであろう。宇多田ヒカルには当番組への出演ボイコットどころかいずれの賞の受賞も固持して貰いたい。

 それともう1つよく分からない賞に「新語・流行語大賞」というものがある。「自由国民社」という、どこかの政党の機関紙でも発行してそうな会社名であるが、この会社が、あの「現代用語の基礎知識」という本を刊行し、流行語大賞を主催している。今年も12月1日に例年のように発表されたが、今年の大賞は「雑草魂」、「リベンジ」、「ブッチホン」。けど、こんなもんが流行っている(流行った)とは誰も思っていないだろう。あきれてしまって今後、「現代用語の基礎知識」を買うのはやめようと決意した。多分みなさんは忘れていると思うが、去年の大賞は「ハマの大魔人」と「だっちゅーの」だった。所詮この程度の価値しかない賞ということだろうか。