金八先生もまさに佳境に来ているが、このシリーズが始まったのは20年前のことだった。友達から「武田鉄矢の教師ドラマが始まる」と噂を聞いたが、タイトルを聞いて驚いてしまった。「3年B組金髪先生」。ベタでゴメン。けど最初、その友達から聞かされたタイトルは本当にそう聞こえた。良く聞くと「金曜八時だから、『金八先生』」という説明に納得した。当時あの長髪が金髪で教師だったら、それはドリアン助川の数百倍のインパクトであっただろう。見てみたかったりもする。

 桜中学シリーズは初回の金八以降に役者を変え、何度かドラマになっているが、結局金八を凌ぐものは出来なかった。また、同じ時期だったと思うが西田敏行が小学校の産休代用教員を演じた、「サンキュー先生」という教師ドラマもあった。サンキューとは、「産休」、「三級」、「Thank you」の意味をかぶせたものである。タンクトップとトランクス姿にディパックを背負い、競歩で登校(出勤)して来るシーンは覚えているが、肝心のストーリーの方は全く覚えていない。同じく小学校教師となると田村正和主演の「うちの子に限って」というのがあるが、このドラマはその後の「パパはニュースキャスター」などの路線を彼に定着させる上で画期的なドラマだった。所ジョージが共演していた。

 しかし、これら教師ドラマ(青春学園ものを除く)のルーツはやはり「熱中時代」であろう。水谷豊演じる、北野広大は当時の小学生にとって、まさに理想の教師像だった。調べたところ、’七十八~九年に放送されていたので、私は当時六年生だったことになる。最高視聴率は四六.七パーセントを記録したそうだ。主題歌は「僕の先生はフィーバー」というタイトルでこましゃくれた子供が歌っていた。フィーバーというタイトルと歌詞が今となっては笑える。さて、感動のストーリーであるが、最終回に礼文島への転勤が決まり、最後のホームルームで先生が「さよーなら」と大きな声で挨拶する。すると、子供たちは泣きだし、ワアーツと教壇に集まった。「先生、行かないで!」。もちろん、先生も泣き出す。今思い出してこうして文章にしている間にも目頭が熱くなってきてしまった。