第1014話 ■健康的飲料水?!
- 2003.06.20
- コラム
会社では各フロア毎に休憩スペースがあり、そこには自動販売機が置かれている。品揃えは時代を反映していてか、毒々しいジュースや缶コーヒーの類はほとんどなく、お茶にアイソトニック系飲料、それにミネラルウォーターが大半を占めている。お茶も緑茶にウーロン茶などと種類も多い。まあ、ここで買わないにしても、近くのコンビニで買った、同様の飲み物が各自のデスクの上に載っかっていたりする。
アイソトニック系飲料の需要が特に目立つ。数年前まではポカリスエットとアクエリヤスぐらいしかこの分野の商品はなかったが、最近はこの分野の競争も著しい。ノンカロリーだったり、ローカロリーだったり。あたかもダイエットや健康に効果がありそうな気がする。実際のところ、どうであるかはなかなか分かりにくいが。まあ、どうせ飲むんだったら、といろいろとコンビニなどで商品を手にとることができるなら、その成分や能書きを読みながら、あるいは目新しいパッケージに手を伸ばして、選んでみる。
アミノ酸が体の主要な成分であることは分かった。だからと言って、それを摂取し続けたら、そのアミノ酸はどこに行き着くのだろうか?。そのまま体に留まり、一回り大きな体を作ってしまうのではないかと、心配になってくる。それと、体内に貯めすぎた余分な害的要素をあんなに上手く排泄してくれるのかねー、小便小僧君。確かにトイレに行く回数は増えるけど。
コカコーラの会社では社内の自動販売機からはタダでジュースが出てくるという話を聞いた。実際その現場を見たことはないが、マイクロソフト社でも同様のことがあって、カップ式の自動販売機であったが、お金を入れずとも常にお金を入れた状態で、全部の「押す」ボタンが光っているのを目の当たりにしたことがある。まさにファミリーレストランのフリードリンクバー状態だった。もし私がそんな環境で仕事をしていたら、とっくに体を壊していることだろう。
さて、アイソトニック系飲料を製造・販売している会社も社内では同様にそれらが飲み放題なのだろうか?。その職場には、太った人や生活習慣病に悩む、不健康な従業員とやらは存在しないのだろうか?。中には(他と比べると)カロリーの高いアイソトニック系飲料もあるらしい。ずっと飲んでて大丈夫か?。
だったら、水で済ませるかと、ペットボトルの水を買ってみる。水を買うなって、自分が子供の頃からすれば考えられないことだ。おまけに500ミリリットルで、140円とかする。学生の頃、ガソリン代がなく、「(車が)水で動けばなあ」と思ったことがある。それでもガソリンは1リットル100円ちょっとだった。容器代があるとは言え、ガソリンよりも水の方が倍以上高い勘定だ。
飽食の一方で盛んにアイソトニック系飲料水を飲み、ダイエットや健康のために精を出す。しかし、努力はあまりしたくない。お手軽が良い。そしてあるときはガソリンよりも高い水を買い求めて飲む。やっぱ、病んでるよ、この状態。
(秀)
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