第1017話 ■セクハラ辞職について

 セクハラ騒ぎで共産党の参議院議員が党職を解任され、参議院議員も辞職する騒ぎがあった。事件の詳細は被害者のプライバシー保護ということで公にされていないが、酒の席でのことだとだけは伝えられている。そう言えば、数日前には同様に酒の席でのセクハラということでどこかの中学校長が懲戒免職になっている。退職金も貰えないんだよ。

 冒頭の参議院議員は比例区選出の議員である。たかがセクハラ、されどセクハラ。例え小さな不正に対しても自らを律するところがいかにも共産党らしいが、彼が議員を辞職しようとも、その欠員は同党の名簿順で補われる。党としての議席には影響がない。個人ではなく、政党に投票した比例区からの選出だから当然だろうが、これがもし選挙区で当選した議員であっても、党は彼の議員辞職を認めただろうか?。

 セクハラの是非について今さら論じるつもりはない。しかし、一方でホステスのようにセクハラを金に換えている女性たちもいる。彼女達が日々受けている不快をセクハラとして、いちいちあげつらっていては商売にならない。セクハラ問題を取り上げるとき、やれ、「女性の尊厳」などという言葉が出てくるが、その言葉って、ホステス達を侮辱しているような気がする。彼女達はプロとしての尊厳をかけて働いているはず。

 セクハラか否かは当事者の組み合わせで大きく変わる。同じ相手に同じ事をしても、その行為をやる者によってはセクハラだったり、そうでなかったり。また同じ者が同じ事をしたとしても受ける相手の判断によってセクハラだったり、そうでなかったりする。ただ確実に言える事は、酒の席で相手がホステスなら、多少のことではセクハラになることはないということだ。知人女性と飲みに行くのではなく、プロを相手に羽目を外す程度なら議員や校長を辞めることにはならなかったろうに。そうではなく、知人だから魔が差したのならどうしようもないけど。

(秀)