第1020話 ■反則金従量制の提案

 私が嫌いなもの。歩きタバコと路上駐車。他にもいろいろ嫌いなものはあるが、話題を絞って。どちらもマナーの問題である。当事者にはさほど罪の意識がないことかもしれない。好きとか嫌いとかではなく、これはもう悪だな。歩きタバコの場合、まずその大多数は決まってポイ捨てする。道路の脇とか溝とかに。自分の家の前でも同じことができるだろうか?。他人が自分の家の前に歩きタバコをポイと捨てても何とも思わない人たちだろうか?。タバコを吸わない私には平気でタバコをポイ捨てできる、その心理が分からない。

 一方、話は変わるが、車がその所有者の人格を現しているわけではないが、でかい車に乗っている人が軽自動車に乗っている人に対して、優越感を感じてたりしないだろうか?。良い車に乗っていれば、偉い人にでもなったような錯覚。例えば狭い道で離合する際にもでかい方が優先、のような。軽自動車に割り込まれると腹が立つが、ベンツだったら諦めるとか。別に運転が上手い人が良い車を運転しているわけでもないのに。路上駐車でもそう。夜の飲み屋街ではでかいベンツが道をふさいでいたりする。迷惑を掛けているなど微塵も思っていないはず。

 現状、国内の罰金や反則金の類は当事者の身分や収入に関係なく、同じ内容については同じ額となっている。一見、平等なようだが、結果としての負担感はそれぞれ異なる。ある国ではその人の収入に応じて罰金を決めるところがある。お金持ちが違反をすると罰金も高い、というわけだ。しかしこれにも問題がある。所得証明がなかったり、税金を納めていないような人が高価な車を乗り回していたりするからだ。

 そこで提案。ならば本人の収入ではなく、その車の評価額に応じて反則金や罰金を決めるのだ。レートは車両評価額の1%。さしずめ私の車は2万円。駐車違反をすると、2万円の反則金となる。クラウンなら5万円。ベンツのEシリーズなら8万円だ。逆に軽自動車なら8千円。これを軸に他の交通違反も反則金が決まる。駐車違反を取り締まる警官も今のように一律料金ならベンツを取り締まるよりも弱い一般市民の車の狙って反則金を巻き上げた方が楽である。その労力や手間に見合った形に修正した方が取り締まりも公正に実施されると思うけど。

(秀)