第1184話 ■笑いのフォーマット

 笑いのフォーマットというものがあり、そのインパクトが強いと世間での認知度や受けにおいて有利となる。例えば、ギター侍の波田陽区。「残念!」、「~ですから」、「~斬り」、「切腹!」という決め文句、それにギターを持っているというのが私が言う、笑いのフォーマットだ。この他にもパペットマペットや長井秀和の「間違い」、なんてのもフォーマットがあって、そのフォーマットの中でそれぞれネタを展開している。

 ちょっとここで冷静に考えてみる。確立されたフォーマットはトレードマークとなっていてそれ自体確かに面白い。しかしこのフォーマットの中身のネタも面白いか?。最初は確かに面白かった。ところがその人の笑いがフォーマットにより認知されていくに従い、そちらばかり注目され、気がつけば中身のネタがおざなりになっていたりしないか?。ネタの面白確率が下がってしまっている。

 残念!。

(秀)