第1201話 ■怒る理由

 今日は久しぶりに会社で怒った。家ではいつものことだが、会社でこんなことは滅多にない。2年ぶり?、いや、ここまでエキサイトしたのは4年以上ぶりだ。しかも、外出しなければならないタイミングで問題が飛び込んで来たがために、一気に怒りを相手にぶちまけた。

 他人のミスを押し付けられては困る。挙げ句には当事者意識もなく、周りのせいにしている。そこで私は聞いた。「これは誰の仕事ですか?」、「私の仕事ですか?」と。途端に相手はグウの音も出ない。当然のことである。それは相手の仕事なのだから。憮然とするしかない。

 ここで、「怒る」ということを考える。怒るとは自らの責任でないことを誇示するためのパフォーマンスだと思う。それと瞬間的ないらだちの発散。あなたの身の周りでいつも怒っている人のことを考えてみよう。「自分は悪くない!」ということで声を荒げていないか?。いざというときに、責任をちゃんと取る人か?。

 私の怒りは長続きしない。持続させていたらこちらも身がもたない。外の空気を吸い、外出から戻ったら誰の仕事かはさておき、事態の収拾を始めた。

(秀)