第1281話 ■違法駐車民間取締開始

 改正道路交通法の施行により、1日より駐車禁止の取締りが民間に委託された。ニュースやワイドシューでもトップクラスの扱いで報道している。日中にそんな道路付近を通ることが無いため、まだその取締りの実態を見てはいないが、会社帰りに家の最寄り駅の様子を見ると多少は効果があったようだ。確かに減少している。但しゼロではない。夜は取締りをやっていないようだからか。

 私は今回の取り組みに賛成で大いに支持している。しかし、そう言っていられるのも仕事で車を使うことがないからで、配達を生業としている人などは大いに不満だろう。テレビではそんな人々の声が取り上げられていた。「ちょっと止めただけ」という言い分に、「時間に関係なく、放置したら違法駐車です」という取り締まり業者の応酬。業者の言い分が公平感という視点ではもっともだと思う。「駐車場が足りない」というのも言い訳にはならない。本当に駐車場が一杯だったかなんて確かめずに言っているだけだろうから。

 さて、取り締まり状況だが、各地で携帯端末やシステムの不具合が多数起きた。ついでに監視員の不慣れで違反シールの貼付までに手間取り、その間に運転手が戻ってきてセーフ、というシーンもテレビで見た。こんな状況がテレビに映ったところ以外でも多数起きたことだろう。見ていて、「ああ、残念!」と思ったりする。他人の不幸は楽しいから。なんと心のせまい自分。

 しかし、今回の民間委託の導入目的を改めて考えてみる。取り締まること、あるいは反則金を徴収することではなく、違法駐車そのものを減らすことに意義があると思う。不慣れで違反者を取り逃がしたとしても、その違法駐車がなくなったのは事実である。しばらく後に成果を発表する際には何件取り締まったよりも、違法駐車がどのくらい減ったかを具体的な数字で示して欲しい。

 民間委託先が警察OBの天下り先だったり、この傾向が今後強まる可能性があるなど、ネガティブな一面も確かにある。道路交通法改正の度にそれが施行前後には話題になるが、どうも持続しないし、効果もないような気がする。運転中の携帯電話の使用が禁止になった際、瞬間は減ったかもしれないが、実際に摘発されていないようで、違反者をよく目にする。まあ、今回は新たに民間業者が専門で取り締まるわけだから、取り締まりは継続されることだろう。捕まらなかったから良かったではなく、そもそも違法駐車をしないことが肝心である。自戒の念も含めて。

(秀)