第1306話 ■新たな深夜ラジオ放送の聞き方

 齢40を過ぎて、今またラジオの深夜放送を楽しんでいる。かと言って深夜に合わせてラジオを聞いているわけではなく、録音したものを通勤時に聞いている。きっかけはそれまで通勤時に聞いていたFMラジオ番組がパーソナリティーの変更により面白くなくなったこと。それならということでウォークマンもメモリータイプのものに買い換え、音楽を聞くようになった。しかし、同じ曲を繰り返し聞いていては飽きてしまう。

 そこで新たに目を付けたコンテンツはポッドキャスティングだった。そもそもはiPod用のラジオコンテンツ配信サービスである。これを一手間掛けてウォークマンに転送し、通勤時に聞けるようになった。いくつかの深夜番組のポッドキャスティングをこうして聞いてみるとなかなか面白い。権利の関係上、曲は流れないし、スポンサーもないためCMも流れない。このテンポが嬉しい。そして何よりもノイズのないクリアな音声。内容は本編の放送とは別にパーソナリティーが喋って録音したものと、本編の録音を編集したものの2タイプがある。もちろん前者の方が私は好きだ。過去のリリース分もいつでもダウンロードして聞ける点も重宝している。

 こうして一通り気に入った番組のポッドキャスティングを聞いてしまうと、やはり本編の放送も聞きたくなる。今さらMDに録音して聞くのにも気が引けるため、何とかメモリー形式のウォークマンで聞きたい。いろいろ思案した結果、HDD内蔵コンポを買った。かなり思い切った投資ではあったが、他にも目的があったので、まあ許容範囲であろう。

 録音でありながらも深夜のラジオ番組というのはこの歳になっても面白い。かつては睡魔と闘いながら聞いて、やがてオーディオタイマーとオートリバースのラジカセで2時間丸録りして聞くようになった。それが今ではHDD内蔵コンポにメモリータイプのウォークマン+ノイズキャンセリング・ヘッドフォン。スタイルは変わりながらも私の精神部分はあまり変わっていないような気がする。

(秀)