第1353話 ■くるまの形

 今回はある読者からのリクエストに応えて、車の形の分類について書きたい。と言って全てを網羅できるはずもなく、私がこのコラムで最も取り上げる回数の多い、スカイラインの形を例に、セダン、ハードトップ、クーペについて述べる。

 あらかじめ断っておくが、最近のスカイラインは嫌いになったので、私の記憶に残る古い憧れのスカイラインをイメージしての記述となる。また、文中「基本的に」という記述を書き出したらきりがないので省略するが、断定型で書いても例外はあるもので、この「基本的に」という言葉を補いながら読んで欲しい。

 まず、セダン。スカイラインに限らず、普通にある箱型の典型的な車の形をさす。4枚ドアでドアの上部には窓枠がある。これに対してハードトップ。セダンのバリエーションとして、過去のスカイラインにおいては2枚ドアだった。ドアの窓上部に枠がない。セダンに比べて後部座席の上部がちょっとキツイ。2ドアの方は4ドアに比べてホイールベースが若干短い。かつてスカイラインはこの2モデルであった。

 私が初めて買った車であるスカイラインジャパン(5代目)は4枚ドアのセダンだった。だからではないが、スカイラインはその始まりのときから4枚ドアのセダンが本流であるという私の思いは今も変わっていない。しかし、調べてみたら、3代目のGT−Rは最初セダンであったが、後にハードトップになり、4代目ケンメリのGT−Rは2ドアのハードトップだった。そしてクーペであるが、2枚ドアでハードトップよりもさらに後部座席を犠牲にしている。基本的には2人乗りと思った方が良い。最近のスカイラインはセダンとクーペの組み合わせになっているようだ。

 さて、最近の話題は新たなGT−Rである。と書いていて思い出したのだが、この車、明らかにスカイラインGT−Rの後継でありながら、この車名はニッサンGT−Rである。苗字だけで、名前がない。どうしてなのか?。この車を買う人はスカイラインGT−Rとして買うわけであろうに。800万円だって。関係ねえか、自分には。

(秀)