第1476話 ■スピリチュアル批判

 私は占いを信じない(ことにしている)。「ことにしている」とは、テレビやなんかでやっている、それを見てしまうと、意識してしまう。好んで見ようなんて思いはしない。占いなんか科学的に考えて当たりっこないと頭の中では分かっていても、見てしまうと気になってしまう。だから、見ないことにしている。

 同様に霊や霊感、スピリチュアルなんてのも信じていない。あんなもん、インチキだ。江原某なんか、死んでもいない女優の父親の霊を呼び出したことがあるそうではないか。そもそも霊やオーラが見えるということ自体、嘘に思えてくる(私は嘘だと確信している)。要は出演者や相談者に不安を与え、巧みな話術と周りにそれを批判する人がいない状態で勝手なことを言っているだけに過ぎない。「あんた死ぬわよ」の占い師のおばさんも同様だ。

 私はオカルトがブームになることに非常に危惧をおぼえる。その行き先がインチキ宗教であったり、金儲けの手段だからだ。たまたまテレビでは高額な見料を求めたり、高額なものを買わされてはいないようだが、それに乗じて、人の弱みに付け込んでインチキな商売を企てる輩が必ずいる。

 インチキくさいあんな番組をゴールデンタイムに放送している気がしれない。オカルトは霊感商法の温床になりかねない。テレビ局の責任は大きい。また、本屋には数多くのスピリチュアル関連の本が並んでいる。出版業界も売れれば良いのか?。良識を疑う。占いも度合いが違っているだけで、結局は同じ方向を向いている。どこかで線を引いて、「ここまでは正しい」なんてものではない。そもそも霊が存在するのなら、世の中霊だらけだし、そう思うだけで怖くて生きていけない。

(秀)