第1537話 ■朝倉総理

 <「CHANGE」最終回を録画していて、まだ見ていない人は読まない方が良いでしょう>

 月9ドラマ「CHANGE」が昨日最終回を迎えた。前週、最後に予算委員会の席で突然倒れたまま終わっていたので、悲劇的な結末かと、ちょっと思ったりもしたが、それほどの問題はなく、数日の休養で復帰してしまった。しかしこの間に既に総理の職を辞することは決めていた。けど、その最後の仕事が会議でのお茶の廃止とは何ともせこい話だった。

 クライマックスは約20分に渡る、総理が国民に対してテレビからメッセージを送るシーンだったが、時間が長かった割には、あまり実のある話ではなかった。脚本家の腕がその程度だということ。しかしそれでもキムタクは感極まって涙ながらに訴えていた。

 そして朝倉総理の最後の切り札が衆議院の解散。与党政友党にとっては朝倉総理の高支持率を背景に躍進のチャンスである。そして選挙戦に突入したところでエンディング。ちょっと乱暴すぎないか?。結局、何も解決できないまま、補正予算もそのままで、中途半端に話を終わらせてしまっている。視聴者にとっては何とも満足感がない終わり方だった。続編でも作るつもりか?。

 結局このドラマはキムタクが総理大臣になる、といった設定が全てだった。もっと大規模な政界再編や神林前官房長官への反撃などを期待したものだが、そんなドラマチックな展開はなかった。当初私が危惧したように、「そもそも本物の政治がドラマであり、それ以上の虚構のドラマなんて面白いはずがない」という予想が当たってしまったようだ。

(秀)