第1593話 ■週末と老後の過ごし方
- 2008.11.10
- コラム
日曜日の夕方、明日からのことを考えて憂鬱になる場合が多いが、必ずしもそうとばかりは限らない。その差は結構単純で、休暇を満足に過ごせたかどうかの差であったりする。特に日曜日の過ごし方が重要となる。
「今度の休みにはあれをやろう」、なんてことが頭に浮かぶが、実際に週末になってしまうと、面倒だったり、時間がなかったり、他に急用ができたりと実行できないことが多々ある。それが1度きりならまだ良いようなものの、同じように不実行の週が何回も続いたりする。そしていずれの日か、そのことをやろうという気持ちから消えていく。
週末を有効に過ごそうと、あれこれと予定を入れて忙しさにまぎれて週末を過ごそうという考えもあるが、私には馴染まない。あまり細かく計画を立てることを好まないし、一旦予定が狂ったりすると、そのリカバリーで必要以上のエネルギーを消費してしまう。有意義に過ごすことよりも、スケジュールをこなすことが目的になってしまっては本末転倒だ。
私の場合、例えば、録りためたレコーダーのコンテンツを集中的に見ていくのも良いし、そのいくつかをDVDにひたすらダビングするだけも有意義な時間は過ごせた気になる。いずれもその人の気分次第だ。
私がこのように休日の過ごし方を意識するようになったのは、それが老後の時間の過ごし方に影響を与えるのではないかと思うようになったからだ。いざ、定年となった直後はあれこれとやってみたいことがあるだろう。しかし、そんな毎日ばかりは続かない。いずれは何もしなくても良い、平凡な休日が何日も続くことになるに違いない。
その日々が長いのか短いのかは分からないが、惰性で生きるのではなく、有意義に過ごしたい。そのためにはまず、週末を有意義に過ごすことから始めないといけない。
(秀)
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