第1609話 ■テレビが面白くない理由
田舎の高校1年の時の仲間が4人、不思議と東京で出会い、年に何度か会って飲む、同窓飲み会というのがある。当時のキャラクターそのまま、何かと音頭取りの私が都度召集を担当する幹事となっている。ただ、場所などは予約せず、いつも成り行きとなっている。これまた私の性格だ。
都度の話題は思い出話がほとんどだが、当時の音楽評から好きだった女の子の話など硬軟取り混ぜて、時間が経つのも忘れて談義は進む。このため、開催日は翌日に影響が出ないように金曜日の夜と決まっている。
さて、そのような話の中で、「最近のテレビ(番組)面白くないね」という話なった。仲間の中に、マスコミへの就職を試みたが、果たせなかった者がいる。その彼の話によると、「自分達の代からテレビ局が学歴重視の採用を行うようになった」らしい。それまでは、日大芸術学部という業界のブランドがあったり、叩き上げの放送作家というスタイルがあったが、この時期を境になくなってしまったと。
40歳前後が今テレビ界の中心にいるとすると、その人たちはかつてテレビを見て楽しむよりも、テレビを見ずに一生懸命勉強して、テレビ局に就職した人ではないのか?。そんな人たちに、面白いテレビが作れるはずがない、という結論を以って、その日の飲み会はお開きになった。
(秀)
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