第1613話 ■ビデオデッキ不便さの思い出

 ほんのちょっと昔の話。前話にも書いたが、年末年始はビデオデッキが大活躍の時期だった。しかし、今思えば、ビデオデッキなんて相当不便なものである。なにしろ、連続録画が3倍モードでも6時間とか、8時間しかできない。だからデッキの横にテープを積み上げていて、それをあるタイミングで入れ替えないといけない。

 しかも、1つのテープに何の関係のないコンテンツが、ただ時系列的に、複数並んでいる。後から視聴しようにも、「このテープのこのコンテンツ」、といった感じで結構面倒くさい。保存用にしようにも、前後に余計なコンテンツが残っている。それが嫌なら、デッキに張り付くような感じで、テープの入替をしないといけない。

 10年くらい前の話だが、年末の休暇前に、「今年は帰省するの?」と、上司に尋ねられた。「帰省しません」と答えると、自分が帰省するので、年始の番組を録画して欲しいということだった。タイマー録画をセットして帰省したら、テープの時間が年始までもたないのだ。翌日、上司からテープを受け取って、録画に備えた。今ならそんな世話はなく、レコーダーのHDDに予約してしまえば問題ないことだけどね。

 改めて、HDD搭載のレコーダーの便利さに感謝。

(秀)