第1710話 ■小遣い帳をつけようにも

 概して几帳面に思われがちな私であるが、お金に関しては結構ルーズである。このため無駄遣いをした意識がないまま、あるとき計算してみると、残りがわずかで給料日までまだ遠いことがある。ちなみに私は小遣い制だ。無駄遣いだろうと、何に使ったか記憶に残っている方が満足感は高いのだが。

 状況を正しく把握するには、小遣い帳をつけるのが良いとだろうと、小遣い帳と言いながらも物理的な帳面ではなく、電子手帳にソフトを入れてやろうと思うも、それだけで管理できそうにない気がする。そもそも、現金でやり取りするばかりとは限らない。交通機関に乗るときはSuicaだし、店によっては昼食はEdyだ。高額品はカードで買うことが多い。そしてこれらが現金(預金)から消えていくのは翌月の口座引き落としだったりする。このような場合はどう記録すれば良いのだろうか?。

 一方、財布には現金をあまり入れておらず、週単位にコンビニで銀行口座から引き出すことが多い。口座も1つではない。小遣い帳の1つの項目である「残高」をどの範囲まで捕捉しておくべきかが悩ましい。

 ざっとこんな感じで、小遣い帳なる媒体で実際の個人の経済活動を記録するのには限界がありそうだ。小遣い帳ソフトではなく、表計算ソフトで使ったものと金額を記録することからでも始めようか?。残高はあまり気にせず、いつ、何に、いくら、使ったかを重点に記録し、無駄な支出を解明することからスタートするのが最善のようだ。

 ただ、一度でも記録を忘れて、思い出せないとなると、それっきり一気に気分が萎えてしまうのは、ある種几帳面な性格のせいだろう。

(秀)