第380話 ■安定なねるとん?!

 前話、「安定な結婚」からの続き。  一時期ほどではないが、「ねるとんパーティ」なるものの存在は根強く支持されているようだ。ますますの晩婚化や出会いの少ない人々には手軽なきっかけとしての地位を確立したのだろう。ところで、前話の「安定な結婚」理論をねるとんパーティーに導入してはどうだろうか?。「必ずカップルになれる!」というコピーは相当インパクトがありそうだが、どうだろう。ちょっとシミュレーションしてみた。

 それぞれ20人くらいが良いだろう。異性の全てに順番を付けなければならないので、いきなりフリータイムではなく、リーグ戦のごとく、時間を区切るなどして総当たりで話をしてみる必要がある。そして、いよいよ気に入った異性を1位から20位まで紙に記入し、提出。必ず相手が見つかるので、「カップルになれるかな?、どうかな?」という迷いというか、期待は存在しない。「自分の相手は誰か?」に尽きる。

 運良く、自分が上位にランク付けした相手とカップルになれれば良いが、かと言って相手が自分を上位で指名したかどうかは分からない。20人を相手にどのくらいまでがストライクゾーンだろうか?。「必ずカップルになれる!」というコピーにつられて、参加者のレベルはあまり芳しいとは思えない。確かに試みとしてはある種、新鮮かもしれないが、参加者のレベル、口コミ、リピーターという点を考えればビジネスプランとしては、やはりペケだろう。シビアな現実を突き付けられるよりも、あみだくじで相手を決める方が参加者も気が楽かもしれない。「必ず見つかる、しかも合理的な方法で」というのは、ちょっと恐い気もする。