第663話 ■オレジュー

 今朝から喉が痛い。きっと子供たちに風邪をうつされたに違いない。決して、カラオケなんぞの歌い過ぎではない。幸いにも、それ以外の症状は出ていない。しかし、何とかならないものか?。次第に痛さが増してくる。とりあえず会社の売店でオレンジジュースを買って飲んだ。午前中と午後で合わせて1リットル。風邪をひいたときはビタミンCを補うためにオレンジジュースを飲むことに決めている。不思議と2リットル飲み終わった頃から体の調子が戻ってくる。2リットルである、合理的な根拠などない。しかし、これまた不思議なことに果汁100%に対して2リットルで、これが50%だと倍の量を要する。

 夕方までにあと500cc摂取しておこうかと思っていたが。仕事に追われて売店に買いに行くのを忘れてしまった。まとめて2リットル分、一気に買っておけば良かったのだろうが、こんなことはあとから気づくものと決まっている。しょうがないので会社の帰りに薬局に立ち寄り、スプレー式のど薬「フィニッシュコーワ」を買って、すかさず「シュッシュ」とやる。瞬間気持ち良いが、しばらくするとまたイガイガしてくる。電車を乗り換えるタイミングでさらに「シュッシュ」。口を開け、のどに「シュッシュ」とやりながら駅のコンコースを歩く変な人の出来上がりである。さすがに電車の中ではやりづらい。

 とりあえず今夜中にあと1リットルのオレジューを飲んで明日に備えようと、コンビニ立ち寄る。今年の仕事は明日まで。

(秀)