第702話 ■毎日小学生新聞

 最近、長女(小5)が土曜日の夕方にNHKの「週刊こどもニュース」を見るようになった。非常に喜ばしい限りだ。一緒に見ていてもなかなか面白い。子供に聞かれてもうまく説明できないようなことを、非常に分かりやすく説明してくれる。例えば、先日は「外務大臣と外務事務次官が更迭された理由」を大人の「あいつが嘘をついているに違いない」といった疑惑とはまったく別の観点から説明していた。お互いが自らの職責を果たしていないため、任命権者の総理大臣が更迭した、と説明されていた。

 娘がこの番組を見るようになったのは学校の担任教師の指導によるもので、同様に、「新聞を読むように」とも言われているようだ。自分もこの頃にそんなことを言われてような気がする。ところが現在我が家では新聞を取っていない。以前、日経新聞を取っていた頃もあったが、ページ数も多いこともあって、なかなか全部に目を通すことがなかった。おまけに家人は「おもしろくない」とか「広告が入っていない」などと言う。結果、購読中止とあいなり、それ以降、新聞を取らなくなって久しい。ほとんどの情報はテレビのニュースやインターネットで不自由していないし、テレビの番組欄は雑誌で補っている。

 それでも人の親というのは子供の「学校の勉強にいる」という言葉には弱い。別に直接言われていなくても「先生が新聞を読むように言っていた」と言われれば、新聞を取らねばなー、とも思ってみたりする。かと言って、新聞を取ったところで、子供達が進んで新聞を読むようになるとは思えない。そこで一計を案じ、「毎日小学生新聞」を取ることにした。かつて学校の図書室で読んでいたあの新聞が毎日我が家に届くようになった。「まだあったんだ」と驚いている。

 日刊、8ページには全ての漢字に「かな」がふられている。長男(小3)も熱心に読んでいるらしい。一昨日は見開きで「まぐろの話」が載っていた。体長や泳ぐ速度なども紹介されていたようだ。家に帰り着くなり、「お父さん、知ってる?。まぐろはね….」、なんて聞かされている。

(秀)