第718話 ■モロッコのヨーグル

 駄菓子屋での定番商品である。実は「ヨーグルト」だとずっと思っていた。ところがパッケージを良く見てみると、「ヨーグル」とある。確かに味も原料もヨーグルトとはまったく違っている。ヨーグルトの味をモデルにしているらしいが、私には違っているように思える。当時から、「ヨーグルト」と誤認していたのは駄菓子屋のおばさんがそう呼んでいたからに違いない。

 私が最初にこのヨーグルに接したときは10円(現在20円)で、パッケージも中のくぼみのところに落しぶたがされ、その上にセロファンが輪ゴムで留められていた。やがてふたは現在の様に糊付けられるようになった。あいにく、いつのタイミングで20円に値上げされたのかは覚えていない。

 パッケージ(ふた)の色は5色あり、それぞれの色で味が違うものかと食べ比べてみたが、違いは何もなかった。あの木のスプーンと連続当たりくじが付いているのは今も変わらない。今回分かったことだが、この当たりが出る確率は25%と、かなり高確率になっている。

 今私の手元に「モロッコジャンボヨーグル」なるものがある。200円の代物だ。要はレギュラーサイズのヨーグル10個分が入ったジャンボパッケージである。容器もあのままの形で大きくなっている。パンにつけて食べると美味いらしい。ふたを眺めると、いつもの黒い像は白く可愛らしい絵に変わっていた。そしてそこには驚くことに、http://www.yogul.co.jpと会社のURLが記載されていた(別にヨーグルという会社名ではない)。時の移り変わりをこんなところで感じてしまうとは。

(秀)