第731話 ■先行者

 今さらながらの話題で恐縮であるが、まだこのことをご存知ない方もいらっしゃるかと思い、取り上げることにした。少なくともこの話題は去年の5月には広まっていたようだが、かく言う私もこの「先行者」のことを知ったのはつい最近のことであった。

 「侍魂」なる人気サイトがある。フォント系と言われる笑いである。巧みにフォントの大きさや色、行間を生かしてページをレイアウトし、読ませ、そして画面をスクロールする間(ま)まで計算尽くされている。このバランスが妙に面白い。

 そんな「侍魂」の中に「最先端ロボット技術」という話が紹介されている。世界最先端である日本のロボット技術になんと中華人民共和国がライバルとして登場して来た。その名は「先行者」。高さ1.4メートル、重さ20キロ。頭部、目、首、胴体、腕、足と、人間と同様のパーツを持ち、さらに基本的な言語能力まで備えているようだ。何やら軍事ロボットらしい。

 そのサイトページでは新華電社が伝えるという、以上のような説明とともに、先行者の写真やそれに対するツッコミが間合い良く、展開されている。もうこれ以上、多くは語るまい。かえって野暮になる。百聞は一見に如かず。以下のサイトでまずは見て欲しい。

http://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/tamasiitop/robotyuugoku/robotyuugoku.htm

 悪乗りしてこの「先行者」画像を加工して動画にしたページもあった。「最先端ロボット技術外伝」という名前で、同じく「侍魂」に収められている。

(秀)