第805話 ■実写版
最近はマンガはアニメとしてテレビで放送されるが、以前はわざわざそれを実写版として制作するのが結構多かった。マンガだけでない、ヒーローものも被り物の実写版のオンパレードだった。まあ、それのほうがアニメに比べると制作費が安かったのだろう。アニメも今見ると稚拙なものばかりだ。
鉄腕アトムも鉄人28号にも実写版があった。これは有名な話。結構チャチで、笑いのネタになったりもしている。ほかにもブラックジャック(最初は加山雄三)もあったし、ルパン三世も「こち亀」も映画になった。これらは25年以上も前の話。ルパン三世は目黒祐樹、銭形警部は伊東四朗。そこまでは許そう。けど、田中邦衛の次元には相当無理がないか?。「こち亀」で両津を演じたのはせんだみつお。隔世の感がある。今なら間違いなくラサール石井だろう。舞台劇ではそうだ。ドカベンも実写版で映画になった。
というわけで、話の締めとしてやはり「巨人の星」の実写版を見てみたい。今なら大リーグボールもCGで思うがままに再現できるであろう。飛雄馬を誰が演じるべきか?、花形(ヅラをかぶるのだろうか)は?、なんてことにはそれ程注目していない。ただ、星一徹の役は高松英郎にお願いしたい。「柔道一直線」で車先生を演じた彼は、まるでマンガのモデルではないかと思うほど容姿が似ている。あのいつも怒っているような顔で卓袱台をひっくり返して欲しい。
しかし、彼は最近テレビに姿を見せてくれない。だいぶ年なんだろうな。蛇足だが、柔道一直線の再放送を最近見なくなったのは、直也(桜木健一)が高校に進学してからのストーリーに、人種差別をする部分が多々出てきたため、今となっては放送できないのだろうと思う。ああ、残念。
(秀)
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