第978話 ■アトムの誕生日

 今日は鉄腕アトムの誕生日である。記念すべき日にこの話題について少々書き記しておこう。何と言っても、この日までにアトムのような人間型ロボットが誕生しなかったのが残念でならない。そしてこの日を最も心待ちにしていたであろう、手塚治虫氏がこの日を迎えることができなかったことも悲しい。まあ、後者の話題は随分前に決定付けられていたのだが。

 意外に世間は冷静だったなあ、というのが今日この日の感想である。マスコミを中心にもっと騒ぐかと思っていたが、思ったほどでもなかった。局地的な騒ぎはあったが、一過性のものでしかない。アトムのコスチュームを真似てパレードしている人々も熱烈なアトムファンには見えない。単にお祭り騒ぎが好きな人に見えた。実際はどうだか分からないが。

 アニメ、鉄腕アトムが誕生前日から始まった。初回はそこそこの視聴率が出たのではなかろうか?。逆に初回のみは話題性があろうが、今後は尻すぼみになるしかない(ような気がする)。いや、それが正常な状態だと思う。アトム熱がこの後、番組の終了までの一年間持続するとなるとそっちの方が異常だろう。

 まあ、さておき、アトム誕生の日を迎えた。これから先、まだ本当のアトムのようなロボットが誕生するまで、時計は刻々と進む。何とか自分が生きている間にその姿を見てみたいもんだ。実現可能性が微妙にリアルだからわくわくする。これがドラえもんでは諦めるしかない。ドラえもんは2112年の9月3日に大騒ぎをするのだろうか?。こればっかりは確認の仕様がない。

(秀)